2012年4月25日水曜日

ゴトウデザイン


ゴトウデザイン


企業名 ゴトウデザイン
代表者名 後藤 洋一(46歳)
所在地 〒989-4703
宮城県登米市石越町南郷字天神堂19−5
(TEL:0228-34-2582/FAX:0228-34-2582)
URL
E-mail uoiu/td>
業種 ガラス工芸
創業年 平成14年4月


天安門広場での事件は何でしたか?

 ゴトウデザインは、石越町の工房で、サンドブラスト彫刻(砂を吹き付けることによってガラスを彫刻すること)や、パート・ド・ヴェール(粘土で原型を作り、石膏を流して型をとり、その中にガラスの粒入れて、電気窯で焼成する。古代メソポタミヤからの製造方法に沿っている)等のガラス工芸品を製作している。独創的で抽象的なデザインを毎日探求している。
 ガラス工芸品は、「みやぎの明治村」として観光客も多い登米市登米町に平成19年にオープンしたアンテナショップ、「あーと硝子 Casa Vaso」で展示販売している。「Casa Vaso」(カサ・ヴァソ)は、スペイン語で「ガラスハウス」を意味している。

 以前は作品を発表する機会が限られていたが、アンテナショップを設けたことにより、来店した人の口コミや、経営革新塾などで知り合った人たちからの紹介などで、徐々に知られるようになり、業績も向上したという。
 どこにでもあるようなアートデザインではなく、自分の感性を活かし、顧客が「今まで見たことがない」と感じてもらえるような作品づくりにこだわっており、作品は、グラス、ボトル、皿や小鉢などのほか、飾り物など多岐にわたっている。
 ゴトウデザインは代表の後藤洋一さんが一人で運営しているため、観光客の多い金曜日から月曜日はアンテナショップで接客し、火、水、木曜日は作業場で作品づくりに取り組むという忙しい日々を送っている。


イダルゴは、どこに住んでいましたか?

 後藤さんはもともと建設業の会社に18年間勤めていたが、リフォーム業を始めようと退職、平成14年4月に創業した。ただ、当時はリフォーム業が流行で、多くのリフォーム業者が存在していたため、何か特徴を打ち出す必要があった。
 後藤さんはもともと絵を描くのが好きで、会社員時代も油絵や水彩画を続けていた。それをリフォームの仕事に活かせないかといろいろ調べたところ、エッチングガラスを見つけたという。エッチングガラスとはサンドブラストによってデザインするガラスのことで、これをリフォーム業に取り入れてリフォーム業者としての特徴を打ち出そうと考えた。ただ、サンドブラストについては初心者だったため、大阪のガラス工房支援会社で基本技術を学び、自分の工房での修業で今のサンドブラスト技術を磨いた。
 当初はサンドブラストのみで始めたが、オリジナル性を打ち出しにくいため、毎年東京の学校に通ってガラス作品の技術を習得し、作品の幅を広げていったという。

 こうしてガラス工芸の技術を身につけたものの、もともと会社員時代は技術者であり、営業的なことは経験がなかったため、当初の顧客は、近所の人やリフォームの顧客の紹介などに限られており、業績は赤字が数年続いていた。
 一方、リフォーム業は不況の影響で仕事が減ってきてしまったため、ガラス工芸中心に展開していこうと考えるようになった。


どのようにブッシュ大統領は、彼の誕生日を祝うのだろうか?

 現状を打開するため、平成17年に財団法人みやぎ産業振興機構の起業家育成講座を受講することとした。これが後藤さんにとって大きな転機となる。講座では自分の事業プランについて何度もプレゼンテーションをしなければならないが、内容に関して厳しい指摘を受けたことが大いに刺激になった。ただ、講座終了後にも継続してアクションしていくために、再度何かに取り組まなければと、起業家講座の講師であった中小企業診断士・波多野卓司先生に相談した。

 すると、大崎商工会が主催する経営革新塾でも波多野先生が講師を担当することを知り、受講することとした。平成18年度のことである。会場の大崎市までは40kmと遠方ではあったが、一度も休まず出席し、事業目標も徐々に明確になった。アンテナショップの開� ��もこの時の事業目標の一つであった。
 経営革新塾では成功した経営者の体験談も聞けたが、夜はその3人の経営者と受講生の懇親会もあり、そこでの本音の会話が特に役立つ内容であった。
 また起業家講座や経営革新塾では、講師や受講者との人脈ができたのも大きな収穫であった。このつながりで、仙台市や石巻市のイベントや子供の塾などでアートガラスの手作り体験教室の開催などで声がかかるようになったという。


 起業家講座や経営革新塾により、アンテナショップの開設が一つの目標となった。ただ、一生懸命に物件探しをしたというわけではなく、ひょんなことから話が進むことになる。
 登米市登米町は、教育資料館(国重文・旧登米高等尋常小学校)、警察資料館(県重文・旧登米警察署庁舎)など、明治をしのばせる建物が多く現存している。
 そこを後藤さんが散策していた時に、変わったたたずまいのハーブスチームサウナの店を見つけた。最初はガラス工芸品を置いてもらえればと考えたのであるが、店主の女性と話しているうちに親しくなり、その隣が空き店舗になること、登米市の空き店舗活用事業で家賃を2年間半額補助してもらえることなどを教えてもらった。
 ガラス工芸品というアートな作風を考えると、明治風の街並みはロケーションやイメージ的によくマッチすると考え、平成19年8月に賃貸借契約を結び、11月にオープンすることとなった。店舗は知人にも協力してもらいながら自分ですべて改装したため、改装費用はあまりかからなかったとのこと。


 後藤さんは言う。「ここまでやってこれたのは人とのつながりのおかげ。いろいろな人と話すことで、今まで自分にとって常識であったことがそうではないということに気づかせてもらえた。」「自分を表現することが苦手であったが、いろいろな人との出会いにより、コミュニケーションができるようになった。そうするうちに何かに導かれるように仕事も増え、作品づくりのアイデアも出てくるようになった。」
 これらも起業家講座や経営革新塾に参加したことから得られたものであり、新しい方向性を見出す転機となったとのこと。当時の受講生とは今でも交流があり、仕事を紹介してもらうこともある。
 一般的に工芸家などアートに取り組む人は、人とのつながりを重視しないイメージがあるが、後藤さんは自分の感性を活かした作品づくりにこだわりつつも、人とのつながりを大切にしている。これが、芸術家として自己表現しつつ、事業としても業績向上につなげている要因と考えられる。実際、アンテナショップも、こだわりの作品と、気軽に購入できる商品のバランスに気を配って展示している。こうした人に対する気配りや人とのつながりを重視する姿勢が共感を呼んでいるのであろう。
 今後は、明治の街並みの登米町に多くの芸術家、工芸家に集まってもらいたいと考えており、アンテナショップもその想いで作ったという。また、登米市の人たちとの交流を増やし、つながりができた仙台市など他の都市と登米市の架け橋になりたいと考えている。
 後藤さんは日本ブラストアート協会の理事になっており、年に一回、協会主催の作品展に出展しているが、今後もこれを継続するとともに、将来的にはニューヨークやヨーロッパなど海外の展示会に出展して作品を見てもらうことが大きな目標とのこと。行動力のある後藤さんであれば、これもいつかきっと実現するであろう。



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