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単純なスリル。「ポセイドン」。
人生最後の時は、こんな風に突然訪れるものなんだろうか。
「運命」という言葉で片付けられるのか。
大波くらって、沈むのを待つ豪華客船「ポセイドン号」。
船の中は楽園から、生き地獄と化したようだった。
大海の真ん中で、生きる希望も消えうせるようなポセイドンの状態。
可能性が限りなくゼロに近い中で、運命を自ら切り開こうとするディランやラムジーたち。
信じなくては始まらない希望が、ある。
SRSライトが消えません。
この映画は、スケールの大きさを映画館で充分に楽しめる映画。最近だとこういう類の映画は少なくなってきている。
難しいことは抜き。沈む船、苦しむ人々、運命に抗う人々。
そういうシンプルさの中から出来た映画は、予想以上に人間らしさが溢れた作品。
ポセイドンのような絶望に見舞われた時に、立ち上がれるのは強い信念があるから。
それぞれが信じた人や、想いがあるから、生きるために痛みと恐怖に耐えて一歩一歩進んでいく。
そういう姿に単純に感銘を受けるし、演じた俳優達の熱意や気迫、悲しみに暮れる嘆きがダイレクトに心に届いてくる。
先がどんな状態か分からず、いつの間にか見ているこ� �ちまでポセイドン号に乗っているような錯覚に陥る。
久しぶりの感覚。でも、これがこの映画の魅力。
1928年フォードのVINの場所はどこにある
主演のカート・ラッセルの男っぽさ、父の娘への眼差しや言葉がすごく良かった。何気ない目線の動きなどで熱い信念が見て取れる。渋い。
共演のジョシュ・ルーカスは、「ステルス」よりも深みのある役。時折魅せる謎めいた部分がいい。彼のような典型的な「アメリカンナイスガイ」的な風貌はちょっと珍しいし、独特の存在感がある。かなりこれから期待できる。
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「ステルス」75点。
そして、エミー・ロッサム。
「オペラ座の怪人」の歌姫のイメージは今でも鮮やか。この映画ではラッセルの娘役で、父に素直になれない役どころ。
無垢なイメージはそのまま。怒ったり泣い たりと、結構幅のある表現をうまくこなしている。彼女も期待大。
ハーレーダビッドソン45はどのように高速に行くのですか?
そういえば、去年の秋にフェリーで直島に行ったことを思い出した。
たった30分の船旅だけど雄大な海を満喫。
そんな明るい海の顔と、この映画のような闇のような海の顔。
どっちとも海の姿だ。
人間の信念と海の大きなエネルギーを感じた素晴らしいパニック映画。
今度はDVDででっかいテレビで見たい。
83点(100点満点中)
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